Windows 7から古いNASにアクセスできない場合の対処方法
これまでクライアントOSとしてWindows XPを利用してきた社内LANにWindows 7を導入したとき、Windows 7から古いNASに格納されたファイルにアクセスすると、次のような認証失敗を表すダイアログが表示されることがある。
このとき、従来のWindows XPクライアントからなら、同じアカウントとパスワードで正常にファイル・アクセスができる(つまりアカウント/パスワードの間違いではない)。また、ほかのWindowsマシンのファイル共有に対しては、Windows 7クライアントから正常にアクセスできる。つまり、Windows 7クライアントと古いNASとの間だけで、このエラーが生じるわけだ。
このようなトラブルの原因としては、Windows 7クライアントと古いNASの間で対応可能なLAN Manager認証方式が食い違っている可能性が挙げられる。
操作方法
LAN Manager認証の設定を変えるには、レジストリの設定変更とポリシーの設定変更という2種類の方法がある。ローカル・セキュリティ・ポリシーやグループ・ポリシーが利用できないWindows 7 Home Premium/Starterエディションでは、レジストリで設定する。そのほかのエディションについては、システムやネットワークの状況に応じてどちらかを選べばよい。
■レジストリで設定を変更する
LAN Manager認証の設定をレジストリで変更するには、クライアント側のWindowsマシンに管理者権限を持つアカウントでログオンしてから、レジストリ・エディタなどを用いて次のレジストリ・エントリを修正する。
レジストリエディタを起動し、以下のキーを開きます
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa左側のレジストリツリーのLsa上か、Lsaを選択した状態の右側の何も無い部分で右クリックし、[新規]-[DWORD(32ビット)]を選択します。
「新しい値 #1」というエントリが作成されますので、「新しい値 #1」という名前を「LmCompatibilityLevel」に変更します。あとは「LmCompatibilityLevel」を右クリックし[修正]するか、「LmCompatibilityLevel」をダブルクリックし値(2,1,0どれか1が無難かな)を変更します。
(値は10進でも16進でもかまいません)レジストリエディタを終了し、再起動してから動作確認してみてください。
LAN Manager認証レベルを設定するためのレジストリ・エントリ | |
値が大きいほどセキュリティ・レベルは高くなる。古いNASにアクセスできない場合、LmCompatibilityLevelの値はデフォルトで「3」なので「2」→「1」→「0」と変えながら試していくとよい。ただし、変更を反映するにはシステムの再起動が必要だ。またデフォルトでLmCompatibilityLevelは存在しないので、設定時には新たに作成する必要がある。 |
私はこれで解決できました。
参考サイト
Windows 7から古いNASにアクセスできない場合の対処方法